コロナ禍をきっかけに「オンライン学習」が当たり前になり、習いごとまで自宅で完結できる時代になりました。
そんな中、今注目を集めているのが「オンラインそろばん」。
画面越しにそろばんを習うなんて本当に集中できるの? と最初は半信半疑でしたが、実際に体験してみると驚くほど効果を感じました。
この記事では、我が家の体験談を交えながら「オンラインそろばんで集中力が伸びた理由」や「教室の選び方」「メリット・デメリット」まで詳しく紹介します。
これから始めたいご家庭の参考になれば嬉しいです。
[ この記事を書いた人 ]
ゆずあん(『そろばん理系脳』ブログ運営者)
PROFILE
そろばん歴20年
珠算:日本商工会議所珠算能力検定 1級合格
暗算:日本珠算連盟珠算能力検定 1級合格
そろばんの魅力、おすすめ教材、教室などを紹介
ふたりの子どもにもそろばんを習わせています
長女は高専に合格
オンラインそろばんってどんな学習法?
オンラインそろばんとは、Zoomや専用アプリを使って、講師とリアルタイムで学べるそろばん学習のこと。
教室に通う必要がなく、自宅の机がそのまま学習スペースになるのが特徴です。
近年では、画面越しでも生徒の手元をしっかり確認できるよう、2画面カメラやAI採点を導入した教室も登場。
まるで対面レッスンのように、きめ細やかな指導が受けられる環境が整っています。
「移動時間ゼロ」「送迎不要」「全国どこでも同じ質の授業を受けられる」という点が、忙しい家庭にとって大きな魅力です。
オンラインそろばんを始めたきっかけ
きっかけは、小学2年生の息子が「数字の計算が苦手」と言い始めたことでした。
学校のプリントでも、集中力が続かずミスが多い。
そんな時、ママ友から「オンラインでそろばんをやらせたら、集中力が全然違うよ」と聞き、半信半疑で体験を申し込みました。
最初は「画面越しでちゃんと理解できるの?」という不安がありましたが、実際に始めてみると先生が手元を細かく見てくれて、テンポよく褒めてくれるため、子どももどんどんやる気に。
通う手間がない分、気軽に続けやすいことも大きなポイントでした。
実際に感じた効果:集中力の変化
オンラインそろばんを続けて3ヶ月ほど経った頃、はっきりと変化が出てきました。
- 宿題に取りかかるまでの時間が短くなった
- 集中して1つの作業を続けられるようになった
- ミスをしたときも落ち着いてやり直せるようになった
最初は「数字の練習」のつもりで始めたのに、気づけば「集中力」や「自己管理力」が育っていたのです。
特にそろばんは、指先と頭を同時に使うため、脳のワーキングメモリ(作業記憶)を鍛える効果があると言われています。
「短時間で正確に判断する力」が自然と身につく点も、他の習いごとにはない特徴です。
オンラインそろばんのメリット
① 送迎不要・時間の自由度が高い
忙しい平日の放課後でも、家からすぐにレッスンを始められるのが最大の魅力。
親が送り迎えする必要がなく、兄弟がいる家庭でも時間調整がしやすくなります。
1回30〜60分の短時間レッスンを選べる教室も多く、集中力が続きやすいのもポイントです。
② 個別フォローが充実している
意外かもしれませんが、オンラインの方が講師とのマンツーマン時間が長いこともあります。
手元の動きがカメラで拡大表示されるため、講師が細かいクセや間違いをすぐに指摘できるのです。
また、チャット機能や学習アプリを使って宿題の提出や質問ができるので、子どもが「先生に聞きやすい」と感じる環境が整っています。
③ ゲーム感覚で続けられる教材が多い
最近のオンラインそろばん教材は、ゲーム要素を取り入れた工夫が盛りだくさん。
画面に点数やアバターが表示されたり、正答率がリアルタイムで見られたりと、子どもが飽きずに継続できる仕組みが整っています。
勉強が苦手な子でも「楽しい!」と感じやすく、学習習慣のきっかけになります。
デメリットと注意点
① ネット環境が必須
Wi-Fiが不安定だと映像が止まったり、音声が途切れたりして集中が切れることも。
できれば有線接続か、安定した通信環境を整えてから始めるのがおすすめです。
② 親のサポートが最初は必要
オンライン学習に慣れるまでは、ログイン操作やカメラ角度の調整などで親のサポートが欠かせません。
ただし、1ヶ月もすれば子ども自身で操作できるようになり、自立心が育つというメリットもあります。
③ 教室によってレベルや方針が異なる
「そろばんで検定を目指すタイプ」や「右脳開発重視タイプ」など、教室によって方針が大きく違います。
体験レッスンで講師の雰囲気を見て、子どもの性格に合うスタイルを選ぶことが大切です。
オンラインそろばんを選ぶポイント
① 指導スタイルをチェック
- マンツーマン/グループ
- リアルタイム授業/録画型
子どもが人見知りならマンツーマン、競争意識を刺激したいならグループ型がおすすめです。
② 通信環境の対応状況
画面が止まらないか、講師のカメラ画質はどうかなど、体験レッスンで必ず確認しましょう。
③ 講師の対応と相性
そろばんそのものよりも「教え方」が続くかどうかを左右します。
明るく励ましてくれる先生がいると、オンラインでも十分モチベーションを保てます。
実際に体験したおすすめ教室3選
① よみかきそろばんくらぶ
幼児〜小学生低学年に人気。講師が優しく、文字指導も同時に行ってくれるので、初めての習いごとにも◎。
画面越しでも褒め上手で、集中力が切れやすい子でも続けやすいです。
② いしど式オンラインそろばん教室
検定を目指す本格派。全国のいしど式教室と同じカリキュラムが自宅で受けられます。
月謝は少し高めですが、講師の質が安定しており、段位取得までしっかりサポート。
③ そろタッチ
アプリを使って「見取り算」を楽しくトレーニング。
ゲーム感覚で右脳を鍛える独自メソッドが特徴で、全国の進学校でも導入されています。
スマホやタブレットだけで完結できる手軽さも人気の理由。
我が家のビフォーアフター
オンラインそろばんを始める前は、10分も机に向かっていられなかった次女。
それが今では、1時間集中して計算プリントを解くように。
「できた!」という成功体験を積み重ねるうちに、自己肯定感が上がったのを感じます。
学校の算数テストの平均点も10点以上アップし、本人も「そろばんのおかげで数字が楽しい」と話すようになりました。
親として感じたこと
オンラインそろばんは、単なる「計算練習」ではなく、
**「集中力・忍耐力・考える力」**を育てる学習ツールだと感じます。
送迎不要で親の負担が少ない一方、子どもの頑張りを近くで見守れるのもオンラインならでは。
画面越しに「できたね!」と笑う子どもの姿は、通学型にはない温かさがあります。
よくある質問(Q&A)
Q:パソコンがないとできませんか?
A:スマホやタブレットでも受講可能です。
ただし画面が大きい方が手元が見やすくおすすめ。
Q:どのくらいの年齢から始められますか?
A:多くの教室は年中〜小学生を対象にしています。
数字の読み書きができればOKです。
Q:兄弟で一緒に受けられますか?
A:教室によりますが、個別ログインが必要な場合が多いです。
兄弟割引があるところもあります。
まとめ
オンラインそろばんは、単なる「習いごと」を超えた、子どもの集中力と自信を育てる学びの場です。
我が家では、通塾に比べて圧倒的に気軽に始められ、子どもが自分のペースで伸びていく姿を実感しました。
ネット環境や講師との相性など注意点はありますが、「数字が苦手」「集中が続かない」と悩む子にこそ試してほしい習いごとです。
無料体験を実施している教室も多いので、まずは一度オンラインレッスンを体験してみてください。
きっと、お子さんの「できた!」という笑顔に出会えるはずです。



