小学校受験にそろばんは効果ある?集中力と数の理解を伸ばす習い事の魅力

小学校受験を考え始めてから、「そろばんって本当に効果あるのかな…?」と気になり始めました。
まわりのママたちからも“そろばんを始めたら集中力がついた”“数への理解が深まった”という声をよく聞きます。
でも、実際のところ受験にどこまで役立つのか、いつから始めればいいのか…迷う気持ち、すごくよく分かります。
私自身、習い事選びは時間もお金もかかるから失敗したくないと思うタイプ。
だからこそ、そろばんが小学校受験にどう影響するのかを、ママ目線でわかりやすくまとめました。
同じ不安を持つ方の参考になれば嬉しいです。

[ この記事を書いた人 ]

ゆずあん ゆずあん『そろばん理系脳』ブログ運営者)

PROFILE
そろばん歴20年
珠算:日本商工会議所珠算能力検定 1級合格
暗算:日本珠算連盟珠算能力検定 1級合格
そろばんの魅力、おすすめ教材、教室などを紹介
ふたりの子どもにもそろばんを習わせています
長女は高専に合格

目次

小学校受験にそろばんは効果があるって本当?

小学校受験では、計算そのものよりも“数の理解”“考える姿勢”が重視されます。
そろばんは、この基礎となる力を自然に育てられる習い事として注目が高まっています。
実際、受験対策塾でも「数への強さ」「集中して取り組む習慣」がある子は伸びやすいと言われ、そろばん経験者はその点で有利になるケースも。
では、どうしてそろばんが受験に強いのか?その理由を具体的に見ていきましょう。


なぜ今「そろばん」が注目されているのか

ここ数年、そろばんは“計算力を超えた力が身につく”として再評価されています。
暗算力はもちろん、見たものを頭の中で整理する「ワーキングメモリー」や、コツコツ続ける集中力が伸びやすい点が理由です。
小学校受験では、ペーパー問題・行動観察・面接のどれでも“落ち着いて考える力”が求められます。
そろばんで鍛えた基礎力は、こうした試験との相性がよく、受験塾の先生からも「そろばん経験のある子は理解が早い」と言われることが増えています。


私立小が重視する“基礎力”との相性

私立小学校が重視するのは、単なる学力ではなく「基礎的な思考力・集中力・聞く姿勢」です。
そろばんは“正しく聞く→理解する→手を動かす”という一連の流れを繰り返すため、受験で求められる力を自然に鍛えられます。
また、数を具体物で理解するため、図形問題や比較問題に強くなる子が多いのも特徴。
さらに、検定に向けて努力する経験は、面接で話しやすいエピソードにもなるなど、多方面で受験との相性が良い習い事と言えます。

そろばんが小学校受験に与える5つのメリット

計算力アップはもちろん「数の概念」が深まる

そろばんは、数字を“記号”として覚えるのではなく、 珠で実際に動かしながら理解する学習法です。
そのため、数の大きさ・順番・十進法など、小学校受験で重要な「数の概念」が自然と身につきます。
計算問題に強くなるだけでなく、図形問題や比較問題でも理解が早くなるのがポイント。
単なる暗記ではなく【体感としての数】が身につくため、受験ペーパーの“応用問題”にも強くなる子が多いと言われています。


集中力・持久力が伸びる理由

そろばんは、指を動かしながら音や位置を確認しつつ進めるため、自然と“集中状態”を保ちながら取り組む必要があります。
短い時間でも密度の高い作業を繰り返すことで、受験に求められる「机に向かって落ち着いて取り組む姿勢」が鍛えられるのが大きなメリット。
また、検定に向けて少しずつ量をこなす経験が、持久力アップにもつながります。
集中が続かないタイプの子ほど、そろばんが相性の良い習い事と言われる理由です。


指先を使うことで脳が活性化する

幼児期は“手を使う遊びや学習”が脳の発達を大きく促します。
そろばんはまさにその代表で、指先を細かく動かすことで前頭前野(思考・判断・集中を司る部分)を刺激します。
特に、珠を正確に弾く動作は、目・耳・手の協調を必要とするため、脳のネットワークが強くなると言われています。
こうした土台が育つことで、ペーパーへの理解、行動観察での判断力、普段の生活での“考える力”にも良い影響が出やすいのが魅力です。


家庭学習の習慣が自然に身につく

そろばんは、1日5〜10分でも効果が出やすく、短い練習の積み重ねで上達します。
「机に座る→手を動かす→できた感覚を味わう」という流れが習慣になりやすいため、家庭学習の土台作りにも最適。
小学校受験では、日々の積み重ねが結果に直結するため、この“毎日少しずつやる”感覚を身につけている子は伸びやすく、塾のプリント学習にもスムーズに移行できます。
学習習慣がない子にも始めやすいのが魅力です。


面接での「習い事エピソード」に使える

私立小の面接では、「継続したこと」「努力したこと」を聞かれることが多く、そろばんは非常に答えやすい習い事です。
「検定に向けて頑張った」「毎日少しずつ練習した」という経験は、努力・忍耐・成長のストーリーとして話しやすく、好印象につながります。
また、保護者面接でも“家でどんな習慣があるか”は大切なポイント。
そろばんを通じて培った姿勢は、家庭の教育方針を示すエピソードとしても活かせます。

小学校受験に不利になるデメリットはある?

計算偏重になりやすい点

「計算は速いけど文章題が苦手…」という悩み、実はよく聞きます。
小学校受験で求められるのは、単なる計算スピードよりも、おはじき等を使って数をイメージする力や、粘り強く考える「思考力」です。
そろばんの「反射的に答えを出す」癖がつきすぎると、じっくり考えるプロセスを飛ばしてミスをしてしまうことも。
計算力は強力な武器ですが、それに頼りすぎず、「なぜそうなるの?」と考える力もバランスよく育ててあげる必要があります。

週何回以上だと負担が大きくなる?

「幼児教室とそろばん、両立できる?」と不安になりますよね。
一般的にそろばんは週2〜3回が目安ですが、受験対策が本格化する中で週3回以上の通塾は、親子共に時間的・体力的にかなりハードです。
ペーパー学習や季節の行事、何より子供らしい「外遊び」の時間が削られてしまっては本末転倒。
お子様の顔色が優れない時は、無理をさせず週1回に調整するなど、「受験勉強」と「子供の休息」の余白を最優先に考えましょう。

他の習い事とのバランスの取り方

年長の夏以降、直前期はスケジュールがパンク寸前!なんてこともありますよね。
そんな時は、思い切ってそろばんを「休会」したり、宿題を免除してもらう勇気も大切です。
全てを完璧にこなそうとせず、「今は受験が優先、そろばんはリフレッシュ」と割り切るくらいが丁度いいバランス。
先生に事前に事情を話して協力を仰ぎつつ、何よりお子様が心に余裕を持って本番に挑める環境作り**をしてあげてくださいね。


そろばんは何歳から始めるべき?時期別のおすすめポイント

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年中で始めるメリット・デメリット

年中さんは、指先が器用になり数字への興味も湧いてくる「そろばん適齢期」
本格的な受験勉強が始まる前に、「数字って楽しい!」「座って集中する」という学習習慣の土台を作れるのが最大のメリットです。
一方で、まだ体力がないため、幼稚園後の通塾で疲れ切ってしまうことも。
無理強いして「勉強嫌い」になっては本末転倒です。
まずは「遊びの延長」**として捉え、お子様が楽しんでいるか、笑顔で通えているかを一番の判断基準にしてあげてくださいね。

年長スタートでも間に合う?

「今からじゃ遅いかな?」と不安になる必要はありません!
確かに高段位を目指すには時間が足りませんが、受験に必要な「数の構成(5や10の合成分解)」や、先生の話を聞く「集中力」を養うには十分間に合います。
大切なのは目的を明確にすること。
「計算マスター」を目指すのではなく、「受験勉強の基礎体力作り」と割り切れば、年長スタートでも効果は抜群です。
短期間でギュッと集中して取り組めるのも、年長さんならではの強みですよ。

家庭でできる“準備トレーニング”

いきなり教室に通う前に、まずはお家で「数への親しみ」を育てておきましょう。
おやつを配りながら「1対1対応」を確認したり、お風呂で指を使って「5のまとまり」「10のまとまり」を意識させる遊びが効果的です。
そろばんの基礎は、この「5と10の概念」にあります。100玉そろばんなどの知育玩具をリビングに置き、親子でガチャガチャと触ってみるだけでも立派な準備。
「数は怖くない、面白いもの」という感覚を、ママと一緒に育んでおきましょう。


実際に受験合格した家庭はどう使ってる?リアル体験談

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合格者に多い「そろばんとの付き合い方」

見事ご縁をいただいたご家庭に共通するのは、そろばんを「計算マシーン」にするのではなく、「自信をつけるツール」として割り切って活用している点です。
「今日は計算が速かったね!」と褒めて自己肯定感を高め、難しいペーパー問題に取り組む前の「脳のウォーミングアップ」として利用するスタイルが鉄板。
級や段位の進度にはこだわりすぎず、「数は得意!」というポジティブな意識を持たせたまま本番に臨むのが、合格への近道です。

失敗しやすいケースと解決策

よくある失敗は、直前期まで検定試験にこだわり、「詰め込みすぎ」で子供がパンクしてしまうケースです。
また、そろばんの暗算に頼りすぎて、受験で重要な「数の操作のプロセス(途中式や考え方)」を書かずに減点されることも。
解決策は、「受験の解き方とそろばんは別物」と教えること。
「答え合わせの魔法の道具」としてそろばんを使うなど、役割を明確に分けることで、混乱を防ぎつつ両方のメリットを活かせます。

やる気がない子の乗せ方

「練習しなさい!」は逆効果になりがちですよね。
幼児期は「ゲーム感覚」を取り入れるのが一番です。
「よーいドン!」でママとタイムを競ったり、クリアしたらお気に入りのシールを貼ったりと、イベント化してみましょう。
机に向かうのが嫌なら、まずは「1日5分だけ」や「3問だけ」とハードルを下げてOK。
「できた!」という小さな達成感**を積み重ねることで、自然とやる気スイッチが入るのを待つのが、賢い母の作戦です。


そろばんと他の習い事、受験に強いのはどっち?

くもん算数との違い

「くもん」と「そろばん」は永遠の悩みどころ。大きく違うのはアプローチの方法です。
くもんはペーパー学習で「書く力」と「正確な処理能力」をコツコツ積み上げ、受験のペーパー形式に直結しやすいのが強み。
一方そろばんは、「右脳」を使って数をイメージで捉えるため、暗算や瞬間的な判断力が鍛えられます。
どちらが正解ということはありません。
コツコツ型ならくもん、感覚派ならそろばん、といったように、お子様の性格や得意なタイプに合わせて選ぶのが一番の近道ですよ。

パズル系・思考系習い事との比較

最近の小学校受験では、知識量より「思考力」や「空間認識」を問う問題がトレンドです。
パズル系教室は、正解のない問題に粘り強く取り組む「試行錯誤する力」を育てるのに最適。
対してそろばんは、その思考を支える「基礎体力(集中力・計算の自信)」を鍛える場所と言えます。
理想的なのは、そろばんで数字への抵抗感をなくし、パズルで応用力を磨くこと。
目的が異なるので、比較するというよりは「役割分担」として捉えるのがスマートです。

最終的にどの子が伸びるか?

多くの合格者を見てきて感じるのは、何を習っているか以上に、『自分はできる!』という自信を持っている子」が最終的に伸びるということです。
そろばん派もパズル派も、共通しているのは「学ぶことが楽しい」「もっとやりたい」というポジティブな気持ち。
習い事のブランドやメソッドにこだわりすぎず、お子様の目がキラキラ輝いているか、「小さな成功体験」を積めているか。
その自己肯定感こそが、受験のプレッシャーに打ち勝つ最強の武器になります。


小学校受験を考えている家庭におすすめのそろばん教室

オンラインそろばん教室のメリット・向いている家庭

最近増えているオンライン教室の最大の魅力は、何といっても「送迎ゼロ」による時間の有効活用です。
忙しい共働き家庭や、下のお子様がいて外出が大変なママには救世主のような存在。
自宅なので、感染症のリスクを避けつつ、親が学習の進み具合を横で把握できるのも安心ポイントです。
Zoomで先生と繋がるタイプなら適度な緊張感もキープ可能。
「通塾の時間は惜しいけれど、計算力はつけたい」という効率重視のご家庭**には特におすすめのスタイルです。

通塾型を選ぶ場合のチェックポイント

教室選びで一番大切なのは、「近いから」だけでなく「先生が小学校受験に理解があるか」を確認することです。
ただ計算を詰め込むだけの指導だと、受験に必要な「丁寧さ」が失われることも。
体験時には、先生が幼児の扱いに慣れているか**、子供を褒めて伸ばしてくれるタイプかを見極めましょう。
また、教室の雰囲気がピリピリしすぎていないかも重要。
「楽しく通える、適度な規律のある場所」が、受験生のメンタル安定にはベストな環境です。

選び方の失敗例と回避法

よくある失敗は、厳しすぎる「スパルタ教室」を選んでしまい、子供が数字を見るのも嫌がってしまうケースです。
これでは受験どころではありません。
回避するには、必ず体験授業を受け、「小学校受験を考えているので、進度よりも基礎を楽しませてほしい」と、こちらの目的をハッキリ伝えることが大切です。
もし合わないと感じたら、無理に通わせ続けず転塾やオンラインへの切り替えを検討する勇気も、子供を守るためには必要ですよ。


まとめ:そろばんは“受験に強い子”をつくる土台になる

小学校受験において、そろばんは単なる計算道具ではなく、「集中力」「自信」を育む最強の土台になります。
大切なのは進度よりも、お子様が「数って楽しい!」「自分はできる!」と感じられるペースで続けること。
無理な詰め込みはせず、時には休む勇気も持ちながら上手に付き合えば、必ず大きな力になります。
まずは今日から、お風呂やおやつ等の日常会話で数遊びを取り入れ、親子で笑顔の合格を目指しましょう!

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